仕事のセンスが抜群すぎる人と凡人の決定的な差 「それだ!」の答えを出せる、たった1つの思考の型

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さて、なぜ「裏」がいいのでしょうか?

それは、普段は表に出ない「隠れたホンネ」にたどり着けるからです。

「裏側から考える」だけで、新たな発想が見えてくる。仕事が一気に面白くなる。

それを体感してもらうために、ここで一つ事例を見ていきましょう。

あなたは、コカ・コーラを売る仕事をしていて、「マンネリ化したこれまでとは違う、新しい広告を作って、コカ・コーラをもっと売りたい!」と考えているとしましょう。そのために、次のグラフを見たとして、どんな情報が得られるかを考えてみてください。どんなことがわかりますか?

(出所)『センスのよい考えには、「型」がある』

よくあるアイデアは次のようなものではないでしょうか?

「暑いとき」「ハンバーガーを食べたとき」のデータ数値が一番高い
➡「暑いときに、ハンバーガーと一緒にコカ・コーラを飲む」シーンを描いた販促ポスターを作ろう!

「うーん、どっかで見た感じだよね……」広告を見た人からは、きっと、そんな感想が出てくることでしょう。当初目指していた「新しい広告」からは遠く離れています。

直感が導くブレイクスルー

一方、実際のこの広告の担当者は、次のようなことを考えたそうです。

「暑いとき」「ハンバーガーを食べたとき」にコカ・コーラを一番飲みたくなるというのは、果たして本当だろうか?
➡自分の実感として、どうも違うような気がする。他に、もっとコカ・コーラを飲みたくなる理由があるのではないか?

そこで、周囲の友人たちに「コカ・コーラはいつ飲むと美味しいと思う?」と尋ねてみたところ、みんな「うーん……いつって言われても……」と答えたそうです。

この生の声の「うーん……」は、先ほどのグラフの中には出てきません。

この「うーん……」とは、何なのでしょうか? 自分の感覚で表現するならば、「コカ・コーラには『急に無性に飲みたくなる』という衝動があるのではないだろうか?」と、担当者は思ったそうです。

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