AIブームで急成長の「ディスコ」とはどんな会社か 平均年収1500万!半導体製造装置で世界トップシェア

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加工装置では、半導体などに使われるシリコンを「切る」「削る」「磨く」ことが可能。同社の製品は精密さで群を抜いており、例えば髪の毛の断面を35分割する、あるいはシリコンを5㎛(マイクロメートル)の厚さ(コピー用紙の20分の1)まで削ることができます。

部材の細密さは、そのまま半導体のサイズや機能に直結することから、世界中の半導体メーカーからの注文が増加傾向にあります(→下グラフ)。

(画像:『100分でわかる!決算書「分析」超入門 2025』)

中国の売上は、直近5年で約3倍に拡大

100分でわかる!決算書「分析」超入門 2025
『100分でわかる!決算書「分析」超入門 2025』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

特に中国の売上は、直近5年で374億円から1105億円と約3倍に拡大。売上高の海外比率は87.8%まで高まっています。

決算短信によると、当期は「世界的なEVシフト」等を背景にパワー半導体の需要が継続。生成AI関連の需要も拡大し、加工装置の出荷は堅調に推移、加工ツールも上昇基調で推移したことで、年間出荷額は過去最高となりました。

《『100分でわかる!決算書「分析」超入門 2025』では、ディスコのバランスシート、キャッシュ・フロー計算書、株価の変動についても詳しく分析しています》

佐伯 良隆 グロービス経営大学院教授(ファイナンス)

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さえき・よしたか / Yoshitaka Saeki

早稲田大学政治経済学部卒。ハーバードビジネススクール修了(MBA)。日本開発銀行(現日本政策投資銀行)にて企業向け融資業務に携わるほか、財務研修の企画および講師を務める。その後、米国投資顧問会社であるアライアンス・バーンスタインで株式投資のファンドマネジャーを務めるなど、金融の最前線で活躍。現在は、グロービス経営大学院教授(ファイナンス)。また、企業の財務アドバイザーを務めている。さらに、自身の英語スキルと経験を生かし、吉祥寺英語塾を主宰。主に中高生を対象とした実践的な英語教育に取り組んでいる。

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