「親の愛情不足」の中で育った子に見えがちな特徴 安全基地になれない親は「精神的に未熟」〈再配信〉

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対して精神的に未熟な人には、行動、感情、精神面においてまったく異なった特徴が見られることが多い。ここではその特徴が挙げられているのだが、このうちどれか1つの特徴を示す人は、ほかの特徴もあわせ持っていることが多いそうだ。

1:融通がきかず、1つのことを思い詰める

進むべき道がはっきりしている場合は、精神的に未熟な人であってもきちんとした対応が可能。しかし対人関係や精神的な決断を要する問題になると、その未熟さがあからさまになるという。融通がきかなかったり、一時の感情に駆られたりしてしまうわけだ。そして、ひとたび「こうだ」と意見をまとめると、あとは心を閉ざしてしまうことになる。

2:ストレス耐性が低い

精神的に未熟な人はストレスにうまく対処できない。反応はあくまでも受け身で、型にはまっている。状況を見極め、未来を見越して対策を講じるかわりに、現実を否定したり、ゆがめたり、もとに戻そうという対処戦略を使う。(ヴァイラント、2000年)

自分の間違いを認められず、事実を信じなかったり、ほかの人を責めたりするということ。安定した感情を保つことが苦手で、しばしば過剰に反応する。いったんカッとなると容易に気持ちを落ち着けることができず、ほかの人が自分の思いどおりに動けば、自分の気持ちは静まるに違いないと考えている。アルコールや薬に頼って気を晴らすことも多いという。

3:自分がいちばんいいと思うことを押し通す

人は成長するにつれて、自分がいいと思うことが、かならずしも最良の方法ではないことを学んでいく。だが精神的に未熟な人の中には、自分の思いどおりにしようという、子どものころの衝動がそのまま残っている。(ボーエン、1978年)

そして、もっとも楽な道を選ぶわけだ。

親の「パターン」がわかれば見えてくること

では、精神的に未熟な人は、どんな傾向にあるのだろうか?

◆客観的ではなく、あくまでも主観的

冷静に分析することはほとんどない。状況について考えるときは、実際に何が起こっているかよりも、自分がどう思うかを重視する。重要なのは、何が真実か、ではなく、何を真実だと思うか、だ。(ボーエン、1978 年)(61〜62ページより)

◆違いを認めない

誰もが自分と同じように考えるべきだと信じているので、ほかの人に自分と違う考えや意見をいわれると腹を立てる。他人を尊重しようという配慮が足りず、誰もが同じ考えを持ち、役どころのはっきりした人間関係のなかでのみ満足できるということだ。

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