「N-BOXジョイ対スペーシアギア」最新モデル比較 SUVスタイル軽スーパーハイトワゴン続々登場

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また、両モデルは、セカンドシートの背もたれを前へ倒すことで、フラットな荷室を作ることも可能。自転車など大柄な荷物の積載をはじめ、車中泊やアウトドアで足を伸ばして横になれるリビングなどとして使うことができる。

セカンドシートを収納したN-BOXのラゲージスペース
セカンドシートを収納したN-BOXのラゲージスペース(写真:本田技研工業)

とくにN-BOXジョイでは、N-BOXシリーズの特徴であるダイブダウン機能を備えるため、よりフラットな荷室とすることが可能だ。ダイブダウンとは、セカンドシートの背もたれを座面と一緒にフロアへ収納できる機能のこと。通常は後席や荷室の下にある燃料タンクを前席下へ配置する「センタータンクレイアウト」という技術により可能とする。

荷室をリビングに見立てたN-BOXジョイ

N-BOXジョイは、セカンドシートを収納するとフルフラットになり、リビングとしても使える点が魅力
N-BOXジョイは、セカンドシートを収納するとフルフラットになり、リビングとしても使える点が魅力(写真:本田技研工業)

N-BOXジョイでは、この機能をアップデートし、よりアウトドアなどでリラックスできる工夫を施していることもポイントだ。まず、フロア後端を、ほかのN-BOXシリーズ(スタンダード、カスタム)と比べ80mm高く設定。従来モデルでは、荷室の角度がやや後端へ傾くのに対し、N-BOXジョイでは、より平行に近い仕様としている。これにより、たとえば、大人2名がフロントシート背面に寄りかかり、ノンビリと足を伸ばしやすい設定を実現する。また、セカンドシート背面にはプレートも追加し、人が座ったり、横になったりした際に、背面内にあるシートフレームによる凹凸を感じない工夫も施している。

ちなみに、ホンダでは、N-BOXジョイの荷室を「ふらっとテラス」と呼ぶ。これは、荷室をフラットにすれば、テールゲートを開けて大自然などをゆったりと眺められるテラスのように使うことができるという意味だ。前述のチェック柄ファブリックが、荷室をフラットにした際に目立つようになっているのも、こうした快適スペースの雰囲気を演出するためだ。N-BOXジョイは、これらの点からも、ほかのN-BOXシリーズと比べ、よりアウトドアでの使い勝手を優先した仕様だといえる。

スペーシア ギアもセカンドシートを収納すれば、自転車などを積載できるスペースが広がる
スペーシア ギアもセカンドシートの背もたれを倒せば、自転車などを積載できるスペースが広がる(写真:スズキ)

なお、スペーシア ギアのセカンドシートも、前述のとおり、背もたれを前に倒すことは可能。だが、座面と背もたれをN-BOXシリーズのようにフロアへ収納することはできない。そのため、荷室は、前方がかなり高く、後端へ行くほど低くなる。荷室をくつろげる空間として使える点では、N-BOXジョイのほうが上だといえるだろう。

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