自民党「空騒ぎ総裁選」で最後に笑うのは誰か? 「政治に期待できない」空気感がより強まる懸念も

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小泉進次郎
小泉進次郎氏。良くも悪くも一つひとつの発言や動静がマスメディアをにぎわせている(写真:© 2024 Bloomberg Finance LP)

過去最多9人が立候補する自民党総裁選。テレビ番組や街頭演説などで連日論戦が行われている。これまでの報道によれば、国会議員票と党員票の合計から、元環境大臣の小泉進次郎氏、元防衛大臣の石破茂氏、経済安全保障担当大臣の高市早苗氏の3人が有力視されている。

とりわけ台風の目になっているのは、勝利すれば「史上最年少総理」となる小泉氏(43)だ。良くも悪くも一つひとつの発言や動静がマスメディアをにぎわせている。

わかりやすいのが、“小泉構文”“進次郎構文”とも呼ばれる「迷言」だろう。「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っています」「リモートワークができてるおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげですから」等々、独特の言い回しが特徴だ。

驚くことにそれがニューストピックとして取り上げられることも多い。大手新聞の中には、小泉氏の発言を言語学者に分析させている記事があるぐらいである。

人々の関心を集める大きな渦を作り出してしまっている

実のところ、このようなショーは、政治家を面白おかしく論評したり、嘲笑の対象にすること以上に、人々の関心を集める大きな渦を作り出してしまっている点が非常に重要である。

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