「あ、昇進するなら辞めます」若者の新常識のなぜ 上司が「昇進を受けてもらう」ためにできる工夫
昇進を理由に辞めていく若手社員
「仕事がよくできる若手の部下がいたんです。勤務態度も真面目で、よく頑張ってくれているので彼を現場のリーダーに昇進させたんです。そしたら辞めたいと言ってきたので、慌てて理由を聞いたら、『昇進したくなかったです』と言われ、そのまま辞めていきました。せっかく給料も上がったのに、わけがわかりません」
私は経営心理士、公認会計士として、心理と数字の両面から経営指導を行っていますが、近年、こういう声がよく聞かれます。
私が20代のころは、昇進は1つの大きな目標であり、その目標の存在が高いモチベーションとなって必死で働いていました。
しかし、今は昇進が原因で離職が多発する。時代はずいぶん変わったと感じますが、ただ、彼らの心理的特徴を考えると、その離職はうなずけるものであったりします。
私は20代~30代前半くらいの人と接点を持った際は、よくこんな質問します。
「職場に特に求めるものは何ですか?」
「仕事でストレスを感じるのはどんなときですか?」
「昇給、昇進のためなら、残業や休日出勤もありですか?」
この質問の回答から明確になってきた若手社員の心理的傾向として、次の3つが挙げられます。
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