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アフガン紛争は米ソの代理戦争として混迷深めた 佐藤優の情報術、91年クーデター事件簿72

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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ロシア共産党第2書記でクーデターの首謀者の一人だったイリイン氏は、アフガン戦争の本質は、ソ連と米国の代理戦争だと考えていた。

「当初、イランのイスラム革命の影響がソ連に及ぶことを避けるためにアフガニスタンに武力介入した。しかし、アフガニスタンではどの部族も外国からの侵略軍に対しては徹底的に戦う。19世紀の『グレートゲーム』で、そのようなアフガン人の性格をロシア人は熟知していたはずだった。しかし、マルクス・レーニン主義の大義でアフガン人を説得できると考えてしまった。これが間違いで、アフガン戦争は泥沼化した。

そこに米国が付け込んだ。サウジアラビアのワッハーブ派やパキスタンの原理主義者を利用して、ソ連を弱体化させることを考えた。米国は、アフガニスタンの独立や、あの国に民主主義を定着させようなどということは、まったく考えなかった。ただ、ソ連を弱体化させるために、アフガン人を徹底的に利用した」

──米国の態度はプラグマティックだったわけですか。

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