大活躍「ロバート秋山」なぜ「天才」と呼ばれるのか 令和の正統派「万能」コメディアンの魅力とは
現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』では、平安貴族・藤原実資役で出演。軽いコメディリリーフなどではなく、物語にきっちり絡んでくる真面目な役柄である。だが、個性的でそこはかとなく面白いという意味ではやはり「クリエイターズ・ファイル」に出てきそうな感じもある。
世間の話題を独占した『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ系)でも、昭和のいかにもいそうなお色気深夜番組の司会者、ズッキーこと鈴木福助を演じて異彩を放っていた。
際立つ万能ぶりで"別格"の存在感
芸人としての多彩な面も広く知られるようになってきた。
昨年10月からレギュラー化した『秋山ロケの地図』(テレビ東京系)は、秋山がいろいろな街を訪れて地元民と交流するロケ番組である。
それだけだとよくありそうな街ブラ番組で、秋山のイメージとは一見ミスマッチだが、番組進行などMCもそつなくこなす。そのうえで、ここでも秋山はきっかけを見つけては突然キャラクターになりきり、地元民やゲストと一緒になって即興劇を繰り広げる。
また、歌の魅力も知られるようになってきた。
『だれかtoなかい』(フジテレビ系)では、秋山の熱烈なファンだという杏のリクエストで登場。そこで秋山の作詞した「TOKAKUKA」をデュエットして話題を呼んだ。東京芸術劇場や浅草公会堂など東京都に実在する施設が都のものか区のものか、つまり「都か区か」を答え合わせしていく歌。それがわかったからどうというわけではないが、軽快な曲調もあって頭から離れない中毒性のある1曲だ。
秋山のオリジナル曲は、この「TOKAKUKA」のようにちょっと笑えるようなものばかり。だがどれも本格的で音楽性豊か(パロディ的な要素もある)。それを歌唱力抜群の秋山が歌い上げるので、思わず聞き入ってしまう。
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