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「"腹落ち"させる力」が日本人リーダーは弱すぎだ

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  • 入山 章栄 早稲田大学ビジネススクール教授
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以下では、日本中の様々な企業をみてきた筆者の経験から、3つのポイントを提示したい。

【1】経営者自身が腹落ちする「パーパス」「ビジョン」「夢」を語る

まず何よりも経営者自身が腹落ちする「パーパス、ビジョン、夢を語る」ことだ。

重要なのは、何より自分がそのパーパスに腹落ちしていること。そして、何度も繰り返し語ることだ。

人は、一度や二度言われたぐらいで腹落ちしない。何度もしつこいくらい語ることで、少しずつ組織に納得感が醸成されるものだ。

「トップの言葉」を「現場の言葉」に置き換える

【2】経営幹部や中間層がよく理解し、部下に伝えていく

経営幹部や中間層がそれをよく理解して、部下に伝えていくことも不可欠だ。

経営トップは一人しかいないため、語ることに限界がある。また、トップの言うことは往々にして抽象的で、現場で泥臭い業務をしている従業員に響きにくい。

だからこそ、トップの言葉を現場の言葉に置き換えて腹落ちさせるのが、経営幹部や中間層の本来の仕事なのである。

【3】パーパスやビジョンをきちんと言語化し、様々な形で見せていく

もうひとつ、パーパスやビジョンをきちんと言語化し、それを様々な形で残し、社員や周囲のステークホルダーに見せていくことだ。

それは文章である必要もなく、自分の作りたい未来を描いた動画や絵を作ってもいい。

さて、もうお気づきの方もいるかもしれないが、これらのポイントは、世界で成功してきた宗教が行ってきたことと驚くほど類似するのだ。

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