昭和世代には懐かしい「ヘチマ」見直される"良さ" 静岡県浜松市の市民団体が復活・普及に奮闘中

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ヘチマを水につける子どもたち
水につけたヘチマスポンジの柔らかさを体験する子どもたち(写真:浜松へちま・ミライ提供)

また、ヘチマを栽培しないが、スポンジを使う「つかい隊」には、市在住のプロサーファー三浦涼さんも参加している。三浦さんはブログの中で、プロジェクトに出会うまで、ヘチマからスポンジができるとは知らなかったと述べている。

ヘチマスポンジを使うことでマイクロプラスチックの削減に役立つと知り、「(ゴミを減らす)僕たちの海での取り組みとつながると思いました」と語る。

ヘチマには「楽しいことしかない」

ヘチマ生産は現在、沖縄や九州など一部地域に限られている。鹿児島では郷土料理として「ヘチマ汁」がある。全国的に収穫量が少ないため統計数値がない「マイナーな」農作物として位置付けられている。

広辞苑によるとヘチマには、「つまらぬもののたとえ」という意味もある。また、ぶらぶらして役に立たない男性を罵る言葉として「へちま野郎」といった言葉も載っている。もっとも、こうした言葉は最近ではあまり聞かれない。

しかし、五明さんにとって、「ヘチマには楽しいことしかない」と、ヘチマの魅力を話しだすと止まらない。毎日3度の食事後の食器洗いにヘチマスポンジを使うことは極めて日常的であり、「無理なく満足感を得ながら、環境保全に働きかけられる」と話す。

昨年収穫したヘチマを乾燥したもの
昨年収穫したヘチマを乾燥したもの(写真:浜松へちま・ミライ提供)
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