営業成績やボーナスの額、テストの点数、年齢や体重、レーティングや「いいね」の数など、私たちはなんでも計測し、数値化する世界に生きている。
しかし、私たちの脳は数字に無意識に反応してしまうため、数字はあなたを支配し、楽しい活動や経験をつまらないものにし、他人との比較地獄に陥れ、利己的で不幸な人間にしてしまうという。今回、過剰な数値化がもたらしているさまざまな問題を明らかにし、その解決策を示した『数字まみれ:「なんでも数値化」がもたらす残念な人生』より、一部抜粋、編集のうえ、お届けする。
しかし、私たちの脳は数字に無意識に反応してしまうため、数字はあなたを支配し、楽しい活動や経験をつまらないものにし、他人との比較地獄に陥れ、利己的で不幸な人間にしてしまうという。今回、過剰な数値化がもたらしているさまざまな問題を明らかにし、その解決策を示した『数字まみれ:「なんでも数値化」がもたらす残念な人生』より、一部抜粋、編集のうえ、お届けする。
「いいね」の数が多いと信頼できる?
残念なことに、人間はアルゴリズムのように活動する――そのせいで私たちは、フェイクニュースの中の数字に影響されて、また別の方向に導かれていく。
ニュースの中の数字から逃れられないだけではなく、何人がそのニュースを見て「いいね」を押したかという形で現れるニュースをめぐる数字からも、身を守ることができないのだ。
研究によれば、人々はオンラインで多くの「いいね」を集めているニュースのほうが、「いいね」の少ないニュースより信頼できるとみなしている。
その上、「いいね」の数が多いと、どのニュースが本物か偽物かを見分けるのが難しくなる。まるで大きい数字が批判的思考を妨げるかのようだ。
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