「紅麹問題」"3つの基本、混同してる"人が多すぎだ "添加物のプロ"が明かす「問題の本質」は?

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【1】 紅麹菌

まず「麹菌」とは何かということですが、麹菌はカビ菌の一種で、味噌、醤油、日本酒などの製造に不可欠なもので、和食の肝ともいえる存在です。

麹菌は広く中国、東南アジア、日本などで歴史的に発酵食品に利用されて来た伝統食品です。

そして、この麹菌の一種で、赤い色素を産生する菌が「紅麹」です。

紅麹菌にも種類がいろいろあるのですが、食品に使われるのは「Monascus purpureus(モナスカス プレプレウス)」「Monascus anka(モナスカス アンカ)」という菌です。

紅麹菌は、中国では1000年以上前から使われてきたとされ、長い歴史の中で日本や東南アジアに伝えられました。きれいな赤い色がつき、見た目の華やかさもあって珍重されてきました

日本では「紅酒」「紅甘酒」などに使われるほか、沖縄の伝統食品である「豆腐よう」も「紅麹」を使って作られる食品です。

麹については平気で『減塩味噌』使う人が知らない超残念な真実にも書いていますので、興味のある方はぜひご一読ください。

「公的な試験・安全審査」は経ていない

【2】紅麹コレステヘルプ(小林製薬)

文字通り、「紅麹」を使ったサプリメントです。

「Monascus pilosus(モナスカス ピロサス)」という「紅麹菌」を使い、米を使って培養(固体培養)し、それを高濃度にして錠剤にしたものです。

「紅麹サプリメント」そのものの歴史は、まだ数年にすぎません

また「紅麹コレステヘルプ」は食品扱い(機能性表示食品)ですから、公的な試験・安全審査は経ていません形は錠剤になっていても「食品」なのです。

もちろん小林製薬では独自の検査データを持っていたとは思いますが、それはまた別の話です。

次ページでは「ベニコウジ色素」とは?
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