まず「麹菌」とは何かということですが、麹菌はカビ菌の一種で、味噌、醤油、日本酒などの製造に不可欠なもので、和食の肝ともいえる存在です。
麹菌は広く中国、東南アジア、日本などで歴史的に発酵食品に利用されて来た伝統食品です。
そして、この麹菌の一種で、赤い色素を産生する菌が「紅麹」です。
紅麹菌にも種類がいろいろあるのですが、食品に使われるのは「Monascus purpureus(モナスカス プレプレウス)」「Monascus anka(モナスカス アンカ)」という菌です。
紅麹菌は、中国では1000年以上前から使われてきたとされ、長い歴史の中で日本や東南アジアに伝えられました。きれいな赤い色がつき、見た目の華やかさもあって珍重されてきました。
日本では「紅酒」「紅甘酒」などに使われるほか、沖縄の伝統食品である「豆腐よう」も「紅麹」を使って作られる食品です。
麹については「平気で『減塩味噌』使う人が知らない超残念な真実」にも書いていますので、興味のある方はぜひご一読ください。
「公的な試験・安全審査」は経ていない
文字通り、「紅麹」を使ったサプリメントです。
「Monascus pilosus(モナスカス ピロサス)」という「紅麹菌」を使い、米を使って培養(固体培養)し、それを高濃度にして錠剤にしたものです。
「紅麹サプリメント」そのものの歴史は、まだ数年にすぎません。
また「紅麹コレステヘルプ」は食品扱い(機能性表示食品)ですから、公的な試験・安全審査は経ていません。形は錠剤になっていても「食品」なのです。
もちろん小林製薬では独自の検査データを持っていたとは思いますが、それはまた別の話です。
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