エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラが1985年に出版した回想録『私のエルヴィス』を基に、彼女の半生をソフィア・コッポラ監督が映像化したヒューマンドラマ。世界的スーパースターと14歳の少女の運命的な出会いから、結婚、出産、別れまでを、60〜70年代のファッションとカルチャーをベースに同監督特有の映像美の中で、繊細に優しく描き出す。
本作の特徴は、スーパースターの特別な存在になるという夢のような現実を手に入れた1人の一般女性のシンデレラストーリーの裏側にある孤独や苦悩を、いい意味で淡々と描いていること。プリシラの悲哀を重々しくは映さない。スタイリッシュかつ繊細な映像の中で、流れるように彼女の人生が通り過ぎてゆく。
