ひとつめは「外国人旅行者のニーズは『日本のどこにでもあるもの』」ということです。
「有名観光地」だけに行きたがっているわけではない
【1】ニーズは「日本のどこにでもあるもの」
まずは、訪日外国人旅行者のニーズを検証してみましょう。
「訪日旅行で体験したいこと、体験したこと」のアンケートでは、1位から3位に「自然や風景の見物」「桜の観賞」「伝統的日本料理」があがっています。
この3つは「体験したい項目」でも「体験した項目」でも高得点をあげています。
それより下位には「温泉への入浴」「世界遺産の見物」「繁華街の街歩き」「遊園地やテーマパーク」といったコンテンツがあがっているのですが、トップ3には「日本の田舎ならどこでもあるもの」があがっていることに注目してください。
「うちの自治体には温泉も、世界遺産も、繁華街(銀座、秋葉原など)もない。遊園地もテーマパークもない。だからインバウンドは期待できない」というのが従来の地方自治体の嘆きでした。
けれど、このデータを見れば「うちの自治体にも自然ならある」「桜がある」「伝統料理がある」というように、思考をシフトすることができます。
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