外国人著名シェフが感動「日本の食材」の特別さ 香港→日本での出店を決めるまでの道のり

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繊細な日本の食材には、シェフに対する尊敬の念が込められていると感じました。しかし、その食材を使いこなすには長い時間が必要です。“彼ら”はシェフに創造する余地を与えてくれました。私は彼らと友達になりたいと思いました。

そこで、日本に移住することを考え始めたのです。

香港で有名になったばかりの私の考えを友人に話したら、みんなクレイジーだと思ったようです。しかし、シェフとして、素晴らしい料理を作ること以上に大切なことはありません。

LinkedInで知り合った「恩人」

助けてくれる人はたくさんいます。必要なのは、最初の一歩を踏み出す勇気でした。

ちょうどその頃、LinkedInで会ったことのない人たちと繋がり、メッセージのやりとりをしていました。その中に、当時楽天の副社長だった島田亨さんがいました。まさか著名人から返信が来るとは思わなかったのですが、島田さんは喜んで日本進出に協力すると言ってくれました。

そして2017年、私はすぐに日本に飛び、東京でキッチンを借りて島田さんのために料理を作りました。彼は私の料理を気に入ってくれて、貴重なアドバイスをたくさんくれました。手伝いたいとも言ってくれましたが、彼はレストラン業界の専門家ではありませんでした。

香港に戻ってから数カ月後、島田さんは大きなレストラングループの社長とコネができたと教えてくれました。

そして私は再び東京に飛び、その社長のために料理を作りました。社長も、彼のチームも私の料理を気に入ってくれて、西麻布でレストランを始めることになりました。彼はとても聡明な人で、レストランのためにクラウドファンディングを始めたので、開業前に資金を得ることができました。

ただ、2019年3月のオープン時は、資金は潤沢で経営も順調でしたが、まもなく新型コロナウイルスによるパンデミックによって経営は一気に悪化してしまいます。社長はとてもいい人で、大変な時期も一緒にやってほしいと言ってくれましたが、私は彼の重荷にはなりたくありませんでした。そこで、私は一旦パートナーシップを解消することを提案したのです。

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