ユーザーを「騙して行動を誘導」するデザイン
——「ダークパターン」とはどのようなデザインをいうのでしょう。問題となった経緯を教えてください。
端的にいうと「ユーザーを騙すデザイン」です。行動経済学には、直接的に指示せずともつい相手がその行動を取るように促す「ナッジ(「肘で人をツンツンとつつく」の意)」という概念があります。
ダークパターンはWebのユーザーインターフェース(UI)でこれを悪用したものです。ユーザー自身の心理を利用するため個人の注意不足とも紙一重であり、「騙されたのは自分のせいだ」と感じる人もいます。
そもそもナッジは、2000年代初頭から公共領域で適用されていました。例えば、重要な通知に返信させるような工夫や、エレベーターではなく階段を利用させる仕掛け、ポイ捨てを防ぐ仕掛けなどです。
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