思考の鮮明度を上げ「仕事ができる人」になる方法 「解像度が低い人」に共通する3つの特性

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【SCENE1 上司への提案】
• 登場人物: 上司(人事部長)、あなた(人事部 採用担当)
• 内容: どの求人媒体を利用すべきか?

あなたは中小企業に勤めるビジネスパーソン。近年、会社の業績は良好で、事業拡大を見込んでいます。

会社の拡大に伴い、採用を活発化することになりました。採用担当であるあなたの出番です。

人事部長:「さて、〇〇さん、採用人数を大幅に拡大するよう、社長から指示があった」

あなた:「そうですか。すぐに求人を出す必要がありそうですね」

人事部長:「そうなんだ。〇〇さんはどの媒体に出したらいいと思う?」

あなた:「うーん……。AかBの媒体がいいんじゃないですかね……」

人事部長:「それはどうして?」

あなた:「いやぁ……、有名ですし……」

人事部長:「そもそも、求人媒体を決めるには、『どんな人を採用したいか』が基準になるよね。○○さんは、どんな人を採用すべきだと思う?」

あなた:「ええっと……、優秀な人ではないですかねぇ……」

人事部長:「優秀な人? 例えば、どんな人?」

あなた:「……」

言葉を詰まらせてしまうあなた。そこに部長から、少しドキッとする質問が飛んできました。

人事部長:「〇〇さん、採用担当として、『採用すべき人物像』はちゃんと見えていますか?」

思考の「画素数」を増やす

もちろん、「採用すべき人物像」はあなた一人で決められるものではありません。心のどこかで「いや、そんなのは、人事部長か社長が決めることでしょ?」と言いたくもなってしまいます。

しかし、もしあなたが「仕事ができる人」になりたいと思っているのであれば、このままではマズそうです。

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採用担当として「仕事ができる人」を目指すのであれば、「採用すべき人物像」について、具体的なイメージを持って、具体例をポンポンと出せるようになる必要がありそうです。

「採用すべき人物」は何歳くらいの人なのか。これまでどんな業界にいて、どんな職種に就いて、どんな経験を積んできた人でしょうか。仕事に対してどんな考え方を持っていて、それはどんな言動として現れ、どんな仕事習慣を持っているのか。

前提として、会社の事業方針や採用すべき人の役割、職種、業務内容は何か。あなたの頭の中に、「一人の人物像の絵」がありありと浮かぶまで具体化する必要がありそうです。

このような「話に『具体性』がなく、ふわっとしている……」という悩みは、「解像度」のうちの「具体化思考力」が足りないせいで、思考の「画素数」を増やしていく必要があります。

権藤 悠 株式会社キーメッセージ代表取締役社長

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ごんどう ゆたか / Yutaka Gondou

慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業。ベンチャー三田会幹事。ITベンチャー企業にて人事、IT新規事業開発をした後、株式会社ZUUに人事企画マネージャーとして参画し、東証マザーズ(現・東証グロース)市場上場前の採用・組織開発に従事。その後、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社に経営コンサルタントとして入社。2022年、株式会社キーメッセージを創業。大手企業からスタートアップへ経営コンサルティング、AIやデータ分析を活用した新規事業開発や人的資本経営コンサルティングを提供する。

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