ヨギボー「店長が盗撮で逮捕」も対応に評価のワケ 暴露受けるも迅速な消火、細部に工夫が凝らされた
株式会社Yogiboも、この日の夜に「弊社元従業員の不適切な行為・逮捕について」と題したプレスリリースを公式サイトに掲載した。それによると、2023年11月28日に盗撮による逮捕連絡を警察から受け、12月1日付で従業員を懲戒解雇処分にしたという。
では、今回の「Yogibo会長謝罪が評価される理由」はどこにあるのか。ネットメディア編集者としての経験から、筆者は大きくわけて、4つの要素があると考えている。
(2)「先んじてお詫び」の予防線
(3)現場スタッフに敬意を表する
(4)「企業」と「個人」の使い分け
それぞれの要素を見ていこう。
(1)インフルエンサー投稿に直接反応
まずは(1)インフルエンサー投稿に直接反応、であるが、こうした不祥事がSNS上で拡散された際、話題になっている投稿そのものを引用するケースはあまり見られない。多くは、SNSで拡散されているのを見た各種メディアが取材を行い、それに回答する形で、企業なり、そのトップの公式見解が示される。
しかし今回は、「ガレソさんが投稿されました通り」と、発火点がどこであるかを具体的に明示したうえで、迅速な消火を試みているのが特徴的だ。
炎上を受けての公式リリースでは、「現在報じられている件につきまして」のように、実際にどのような問題が報じられているのか、いまいちピンとこない発表文も少なくない。そこで言うと、引用の場合は「疑惑」を包み隠さず伝えることになる。この姿勢が実直な対応だ、と受け取られたとしてもおかしくない。
プレスリリースを待たずに、会長みずからSNS投稿
(2)「先んじてお詫び」の予防線
続く(2)「先んじてお詫び」の予防線、であるが、これは炎上対応として、非常に技術点が高いと感じた。
ガレソ氏の投稿は夜だったため、企業組織としては動きにくい。しかし早急な対応をとるとなると、夜のうちにトップの判断で、なんらかの声明を出すのが効果的だ。
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