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生成AI時代「データ参謀」に向く人、向かない人 必須3スキル「質問力」「俯瞰力」あと1つは?

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  • 松谷 恵 D Capital パートナー
  • 山本 康正 ベンチャー投資家、京都大学経営管理大学院客員教授

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ニーズがますます高まっていくデータ参謀に求められるスキルとは?(写真:metamorworks/PIXTA)
AI人材の獲得競争が激化する昨今。だが、同様に必要とされるのはAI人材と連携して組織の意思決定につなげる「データ参謀」ではないだろうか? AI人材と協働しそのポテンシャルを最大限に引き出すためのビジネスパーソンのスキルセットをまとめた『外資系データサイエンティストの知的生産術』を上梓した山本康正氏・松谷恵氏が、生成AI時代にニーズが高まるデータ参謀に求められるスキルについて解説する。

目指すべきはデータ参謀のポジション

2023年は生成AIが爆発的に進化・普及しましたが、昨今は多くの企業が「AI人材」を獲得すべく動き出しています。AI人材に明確な定義はありませんが、システムやデータベースの管理などの情報技術全般を担う「IT人材」に対して、機械学習やディープラーニング、自然言語処理などに関する知識とスキルを有するのが「AI人材」とひとまず理解しておけば十分でしょう。

ChatGPTをはじめとした生成AIの急激な進化に目を見張ると同時に、「AIがここまでできるようになったのであれば近い将来、自分の仕事は奪われるのでは?」と危機感を覚えた人も少なくないはずです。

もちろん消えていく仕事もあるでしょう。しかし、人間の仕事が全面的にAIに置き換えられていくわけではありません。万能なポケットを持つドラえもんのように、優れたAIに業務を丸投げできる未来はまだ当分は訪れないからです。

私(松谷)はかつて、北米の研究所で航空機の自動制御に関する研究を行っていました。ご存じの方もいるかもしれませんが、飛行機の操縦はすでにかなりの部分が自動化されています。飛行には離陸、巡航、着陸のフェーズがありますが、とくに空をほぼ水平に飛んでいる巡航の最中は、実はほとんどが自動運転であり、平時において人間のパイロットが行うべきことはさほどありません。

それでも人間のパイロットは必要不可欠なのは、どれだけ技術が発達しても対応しきれないレアケース、非常事態が必ず起こりうるものだからです。

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【AIと人間の業務上の棲み分け】

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