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ライフ #チェーン店「至高のいぶし銀メニュー」を訪ねて

「自社醸造」びっくりドンキーの本気ビールが凄い 「ビール純粋令」を遵守、水は小樽の良質な水を使用

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  • 鬼頭 勇大 フリーライター・編集者・フードコート愛好家
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ちなみに現在、小樽ビールブランドとしてビールを1000キロリットルほど製造(2022年度)。そのうち7~8割はびっくりドンキーなどグループ内の店舗で提供し、残りを醸造所近辺のホテルや飲食店、そして一般消費者に販売しています。

ビアパブ「小樽倉庫No.1」の内観と醸造釜(提供:アレフ)

ハンバーグレストランでありながら本格的にビールへ乗り出したのは、創業者である庄司昭夫さんがドイツに行ったことがきっかけです。ドイツには多くの醸造所があり、それぞれで異なる味のビールを作っていたことに感銘を受けたといいます。

1995年に醸造所の運営を始めた後、今度は代名詞であるハンバーグに合うビールを作りたいと考え、従来と比較して生産能力が10倍ほどの醸造所を1999年にオープンし、びっくりドンキーでの提供にこぎつけました。

小樽ビール銭函醸造所の貯酒タンク(提供:アレフ)

四半世紀変わらぬ味は本場・ドイツ流

びっくりドンキーでビールを提供し始めてから四半世紀がたちますが、意外にも当時の味や製法から変化を加えていないそうです。ただ、2010~2020年には、一部店舗でピルスナー・ヴァイス・ドンケルの3種類を販売している時期もありました。以降は1種類に専念する形で、現在のドンキーハウスビールのみを販売しています。

当初に思い描いていたのは「飲みやすく、飽きがこない味」。その味わいを目指し、特にこだわっているのが製法です。1516年に制定され、今でもドイツで有効な法律に「ビール純粋令」というものがあります。ビールは麦芽とホップ、そして水と酵母のみを原料とすることを定めており、ドイツビールの品質とブランディングを支えてきました。ドンキーハウスビールでは、このビール純粋令にのっとって4つの原材料しか使っていません。

まず、ビールの原料となる麦芽とアロマホップはドイツから輸入した有機栽培のものを使用。炭酸ガスは注入していません。

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【小樽が拠点になった意外な経緯】

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