NY生まれ「DASSAI BLUE」は米国で成功できるか 85億円の投資。「現地の評価や専門家の声」は?
家族経営の酒蔵がニューヨークに醸造所を作った理由
2023年9月24日、小雨模様の寒い日にお披露目となった「DASSAI BLUE SAKE BREWERY」のオープニングパーティーは、日本、アメリカ各地から関係者が多数集まり熱気を帯びていた。
旭酒造の海外初となる醸造所が誕生したのは、マンハッタンからアムトラックで1時間半ほどの緑豊かなニューヨーク州ハイドパークの一角。
世界最大の料理大学CIA(The Culinary Institute of America)からすぐの場所だ。
元スーパーマーケットだったという建物をリノベーションした醸造所は、建築家・光井 純氏によるもの。
無機質だった元の建築を生かしながらレッドシダーで屋根や縁側を作り、アメリカと日本をうまく融合させたデザインは、周囲の緑豊かな環境にしっくりと馴染んでいる。ハイドパークの新しい新名所になりそうなオーラをすでに発していた。
「DASSAI BLUE SAKE BREWERY」で作られるのは「DASSAI BLUE」というSAKE*だ。
(*)日本産以外の米で醸し、日本で醸造していない酒は地理的表示から「日本酒」と呼ぶことができず、一般的に「SAKE」と呼ばれる。
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