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ビジネス #EVシフト 絶頂と絶望

EVシフトで活発化、部品メーカーの再編と競争 アイシン、デンソー、豊田合成、マレリ……

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デンソーは半導体とソフトウェアを次世代領域として攻め込む(撮影:鈴木紳平)
EVシフトの流れが変わり始めた。保護主義の高まりにより資源調達や製造の面で難題が噴出。販売停滞を見据え、欧米勢は投資計画の縮小に動く。
『週刊東洋経済』1月6-13日 年始合併特大号の第1特集は「EVシフト 絶頂と絶望」。アメリカのテスラと中国のBYDがグローバル市場を席巻する中、日本勢はどう動くか。熾烈なEV競争の最前線に迫った。
『週刊東洋経済 2024年1/6・1/13年始合併特大号(EVシフト 絶頂と絶望)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

「まさかアイシンが『ギガキャスト』をやるとは」。ある車体系部品メーカーの首脳は驚きとともに警戒感を示した。

トヨタ系部品メーカーのアイシンは2023年9月、新たな中期経営計画を策定するとともに、EV向けに車体成型技術・ギガキャストの開発に参入することを発表した。

ギガキャストは車体部品を一体成型できる技術。アルミダイカストという鋳造法で溶かしたアルミ合金を金型に流し込み、圧入して成型する。アイシンはバッテリーを保護する電池骨格とギガキャストを組み合わせた統合部品を、27年にも投入する。

ギガキャストは、数十から100以上の部品を溶接し加工していたものを集約できることから工数や製造コスト、リードタイムの劇的な削減につながるとされる。テスラがすでに導入し、トヨタ自動車など日本勢も採用を検討する。

アイシンはトヨタ以外へのギガキャストの拡販も模索する(写真:アイシン)

十分戦える製品を出せる

「鋳造技術はエンジン部品でのノウハウがある。十分戦える製品を出せる」。アイシン幹部は強気の姿勢を崩さない。これまでトランスミッションなどエンジン関連部品が主力だったアイシンだが、EVの動力源となる「eアクスル」やギガキャストなど新たな需要を獲得しようと攻めの姿勢を示す。

一方でギガキャストが普及すれば、既存の車体部品メーカーにとっては多くの車体部品で受注が減り、売り上げの減少に直結する。

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