東洋経済オンラインとは
ビジネス #EVシフト 絶頂と絶望

EV市場を席巻するテスラ&BYDの共通点と差 世界販売台数は「年間100万台」の大台を突破

9分で読める 有料会員限定

INDEX

テスラのメキシコ工場の完成予想図。同社としては5つ目の工場になる(写真:テスラ)
EVシフトの流れが変わり始めた。保護主義の高まりにより資源調達や製造の面で難題が噴出。販売停滞を見据え、欧米勢は投資計画の縮小に動く。
『週刊東洋経済』1月6-13日 年始合併特大号の第1特集は「EVシフト 絶頂と絶望」。アメリカのテスラと中国のBYDがグローバル市場を席巻する中、日本勢はどう動くか。熾烈なEV競争の最前線に迫った。
『週刊東洋経済 2024年1/6・1/13年始合併特大号(EVシフト 絶頂と絶望)[雑誌]』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。定期購読の申し込みはこちら

「われわれ既存の自動車メーカーが単独で手に負える相手じゃないかもしれない」

ある日系自動車メーカーの幹部はそうつぶやいた。その相手とは世界のEV市場を牽引する米テスラと中国BYDだ。

米中の2社は世界販売台数で年間100万台の大台を突破し、EVメーカーとしてトップ2の実績を積み上げ続けている。両社は手を緩めることなく、生産体制のさらなる拡大に向け突き進む。

2023年7〜9月期のEV販売台数ではBYDがテスラに初めて肩を並べる水準に達し、その競争は激化の一途をたどる。

テスラは希代の経営者イーロン・マスクCEOをブランドの象徴として、彼の熱烈なファンや先進的なブランド力を好む層を多く引きつける。展開するEVの価格帯は500万〜1000万円超と一般の乗用車と比べても高い。

世界3極生産体制を整備

米テキサス州と独ベルリンの工場が約2年前ほぼ同時に立ち上がったテスラは年産能力が200万台を優に超える。新たにメキシコでの工場建設も計画中だ。EV購入に対し政府の支援も手厚い欧米中を主戦場とする。

躍進著しい欧州では、「モデルY」の23年1〜10月の販売台数が前年同期の2.4倍となる20.9万台を超えた。エンジン車を含め欧州で最量販モデルとなり、23年通年でも首位が濃厚だ。

次ページが続きます

2/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象