「未承認国家ソマリランド」潜入で見た超怖い現実 敏腕TVマンが「危険レベル4」入国を強行したら

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アメックスは今までパリ・ロンドン・バルセロナなどの大都市でしか使えなかった。

未承認国家であり紛争地域でもあるのに、ビジネスマンは水面下でしたたかに商売をしている。

ヨーロッパなどの西欧諸国の白人や中国人ビジネスマンだけが住むエリアもあるらしい。経済が伸びていた頃の日本なら、猛烈なビジネスマンがここにいたであろう。

日米中、そしてアフリカとの関係

ソマリランド入国前、エチオピアの首都アディスアベバにある大使館で、大使と交わした会話が印象に残っている。

エチオピアの首都アディスアベバにあるソマリランド大使館(写真:著者提供)

「日本政府はなぜ、アフリカ諸国に金を配るんだ? ここいらの国の政治家は汚職まみれで腐っている。政治家の懐は肥えるが一般の人たちに還元されない」

「すみません。その辺は明るくなくて」

「中国はお金をくれないが水道や道路などインフラを作る。雇用も生む。もちろん、現地の人の中には自分の国に入ってくる中国人を憎んでいる人もいるが、そちらのほうが理にかなっている」

「一帯一路政策ですね」

「そうだ」

「中国のインフラ投資計画は国際社会で様々な問題が指摘されていますよね。ぶっちゃけて聞きますが、日本のようにお金を渡すやり方と中国のやり方、どちらが良いと思われますか」

「その答えは明確だよ。中国のほうだ」

大使は強い口調で言った。

「それを日本に帰ったら政府に伝えてくれ」

「わかりました。ただ、私はただの観光客なのでそんな力はありませんが」

大使は「そうだな」と言い笑った。

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