キアヌ「ジョン・ウィック」で復活懸けた驚きの策 スタントマンを監督に起用、期待薄が大ヒットに
キアヌ・リーブスの最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が日本でも9月22日に公開された(配給:ポニーキャニオン)。4作目となるこの映画は、すでに全世界で4億2700万ドルを売り上げ、シリーズ最高のヒット作となった(アメリカ公開は今年3月24日)。
最近はまた、スピンオフのドラマ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』が配信開始になったところでもある。来年にはアナ・デ・アルマスが主役を務めるスピンオフ映画『Ballerina(バレリーナ)』の公開が控え、『ジョン・ウィック』のユニバースは広がっていく一方だ。
1作目は期待されていなかった
キアヌはこの4作目で2200万ドル(約32億円)を稼いだとされる。2014年に公開されたオリジナルの『ジョン・ウィック』のギャラは100万ドルから200万ドルの間だったので、最低でも10倍になった計算だ。
しかも、1作目で、キアヌは自腹まで切っている。インディーズ映画だったオリジナルには資金が集まらず、プロデューサーのベイジル・イバニクは、撮影開始の5日前に製作を中止することも考えた。「そんなことをしたら関係者や組合から訴訟される」と弁護士に忠告されて思いとどまったものの、想定していたより低い予算でやりくりしなければならなくなり、キアヌも手助けしたのだ。
結果的にそこまでした甲斐は十分あったわけだが、それは決してお金の意味だけではない。キアヌは、ただ俳優として役を演じただけではなく、ジョン・ウィックというキャラクターを作り上げるのに大きく貢献しているのである。情熱を注いだそのキャラクターが世界からこんなに受け入れられたという事実こそ、彼にとって一番の見返りに違いない。
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