恐るべし!トヨタがあぶり出す「7つのムダ」 このカイゼンで、仕事はもっと楽になる
一見、後者のほうが一生懸命仕事をしているように見えますが、「動き」が多いだけで「働き」は少ないのです。オフィスであれば、恒常的に残業している人や締め切りにつねに遅れる人などは、何か問題を抱えている可能性があります。
次に、汚れがある場所。家庭であれば、ぐちゃぐちゃの冷蔵庫、製造現場であれば油や部品が散乱している現場、オフィスであればホコリをかぶった書類が放置されている場所。あるいは、視覚的には見えづらいですが、不要なファイルがたくさんあるPCの中身。
汚れがあるということは、長期間そのままの状態で放置されている、つまり、問題が潜んでいる可能性が大。冷蔵庫であれば賞味期限切れの食品が、製造現場であれば機械の故障が、オフィスであれば重要な書類が見逃されているかもしれません。
最後にご紹介するのは、トヨタでも「3ムダラリ」の言葉で親しまれている考え方です。
「ムダ」とは、前述したとおり、付加価値を高めない現象や結果。
2つ目の「ムラ」とは、生産量が業務量にバラつきがあること。量が多いときにはミスや不良品が生まれやすく、量が少ないときには計画以上の時間をかけてダラダラとしがちです。
3つ目の「ムリ」とは、人や設備に過度な負担がかかっていること。たとえば、能力をはるかに超えたレベルの業務や、過度な残業が恒常的にある場合など。もちろん、目標の一定の背伸びは個人の成長に不可欠です。しかし、これらのケースは一時的には実現しえても、継続的に実現し続けることは非常に困難。上司や同僚がフォローするなどの施策を通じて、通常の段階に戻すことが必要です。
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