バイデン米大統領が中国の習近平国家主席を「独裁者」としたことが、米中対立緩和を阻害すると懸念されている。
2023年6月20日、資金調達イベントにおいてバイデン大統領は「独裁者にとって、何が起こったか知らないことはとても恥ずかしいことなのだ」と述べた。アメリカが中国の偵察気球を撃墜したことに習主席が憤慨したのは気球の情報を得ていなかったからだ、という文脈で発言されたものだ。
バイデン大統領は「独裁者」を複数形で用いているが、一般論として独裁者の特徴を挙げたものであったとしても、文脈から見て、習主席がその一人であるとの認識を示したことに変わりはない。
中国側はバイデン発言に猛反発
当然、中国は強く反発した。中国外交部(外務省)の毛寧報道官は同日の定例記者会見において、「関連するアメリカの発言は極めてばかげていて無責任であり、基本的事実に甚だしく反し、外交儀礼に甚だしく反し、中国の政治的尊厳を甚だしく侵害する、公然たる政治的挑発である」と強く反発した。
なお、この発言は中国外交部ホームページの定例会見記録には記載されていない。
一方、バイデン大統領は同月22日、インドのモディ首相との共同記者会見において当該発言の影響について質問され、「中国との関係が損なわれると考えるのは過剰反応だ」とし、「両国関係に実質的な影響があるとは思わない。習主席とは近い将来、会談することになると思う」と述べた。
さらに、同月25日、ブリンケン米国務長官が、「大統領は率直かつ明瞭に語り、われわれ全員を代弁している」と、大統領発言を擁護した。
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