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商売で2つの選択肢を迫られた際に考えたい損得 中学生でもわかる「遊園地出店ごっこ」が映すこと

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  • キム・ナヨン 韓国・ソウルのヤンジャン中学校社会科教師

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ビジネスでは目に見えない費用も考慮することが重要(写真:metamorworks/PIXTA)
「実験経済部」それは韓国ソウルの中学に実在する部活動です。
中学生でもわかる、ゲームを使った活動によって世界中の名門大学へ卒業生を送り出し、法曹界や医学界など様々な分野に優秀な人材を輩出しています。2019年には13年以上に渡る活動が韓国政府からも評価され経済教育大賞を受賞しました。

顧問を務めるナ先生ことキム・ヨナン氏の著書『チョコレートパイは、なぜ1個目がいちばんおいしいのか? ――韓国最強「実験経済部」の生徒が学ぶ中学生でもわかる経済の話』より、実験経済部の活動内容を再現、5回にわたってお届けします。

人生はBとDのあいだのCだ

「私たちの人生は、BとDのあいだのCなのです!」

ナ先生の突拍子もない言葉に、生徒たちはあっけにとられたように先生の顔を見つめた。

「BirthとDeathのあいだのChoice! 私たちの人生は、選択の連続だということです。ジャン=ポール・サルトルというフランスの哲学者の言葉ですね。そして今日のテーマは、まさしくこの『選択』です!」

「僕たちの人生が選択の連続っていうのは、たしかにそのとおりですね。お昼にジャージャー麺を食べるかハンバーガーを食べるか、ちょうど悩んでたところなんですよ!」

「コイツはいっつも食べることばっかりなんです。僕は今日の自習時間、英語を勉強するか、数学にするか、選択の岐路に立ってました!」

ギョンホの発言に、チャンミンがふざけてやり返した。

「何かをするとき、選択が必要な場面がたくさんありますよね。何を食べるか、何を先にやるか、休みにどこに行くか……。もし私たちに無数のお金や時間、資源があったらどうなると思う?」とナ先生。

「選ぶ必要がなくなりますね。全部やったらいいんじゃないかな」

ギュヒョンが言った。

「そうね。でも通常はお金や時間、資源が足りないせいで選択を余儀なくされます。では、何かが足りない状況にあるとき、私たちはどんな基準で選択を行えば、その結果に後悔しないですむのでしょうか。それが今日のテーマです」

「えっ、それじゃあ今日は勉強だけですか? ゲームはナシですか?」

シヒョンががっかりしたように言った。

「まさか。今日は全員、遊園地の売店のオーナーになってもらうわよ!」

とナ先生。

「やった、オーナーだって!」

全員が大喜びだった。

「じゃあ、今日もチームに分かれて座りましょうか」

今回は、ギョンホ&ジェジュン、ジェヨン&ソナ、チャンミン&ギュヒョン&シヒョンというチームに分かれて座った。

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【遊園地にお店を出すゲームで選択の方法を学ぶ】

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