有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス

武田薬品、減益でも「15年ぶり増配」踏み切る事情 「大盤振る舞い」の株主還元策に株価は振るわず

6分で読める 有料会員限定
2/3 PAGES

「『減益だけど増配します』という強いメッセージではあったが、減益幅が市場の想定より少し大きかったのではないか」。モルガン・スタンレーMUFG証券の村岡真一郎アナリストは、そう分析する。

武田が公表した業績予想によると、今2024年3月期は、売上高が前期比4.7%減の3兆8400億円、営業利益は同28.8%減の3490億円となる見込みだ。

減収の主な理由は、アメリカで前期に約3700億円を売り上げていたADHD薬「ビバンセ」や、国内で同じく約730億円の売り上げがあった高血圧症治療薬「アジルバ」が特許切れを迎えることだ。安価な後発品の参入により、売り上げの大幅な減少が想定される。さらに新型コロナウイルスワクチンの収入減も痛手となる。

会社はいずれも一時的な要因であり、新製品の販売や既存薬の売り上げを伸ばすことによって、中長期的な成長を描けるとする。とくに今の武田にとって最大の製品であり、年間約7000億円を稼ぐ潰瘍性大腸炎薬「エンタイビオ」は、2032年頃まで後発品が参入しないという見立てを示している。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数