コンサルで通用する思考力は「小学校国語」で学ぶ 文章読解で学んだ「構造を読み解く力」とは?

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ビジネスにおいて重要な、「情報を読み解く力」と「相手が読み解きやすい形で伝える力」。そういった思考技術は小学校の国語で学んだといいます(写真:metamorworks/PIXTA)
ビジネスを円滑に進めるためには、情報を読み解く力と相手が読み解きやすい形で伝える力が必要です。昨今子どもの読解力の低下が嘆かれていますが、ビジネスにおいても読解力は大切です。
「東大・MBA・コンサルで通用する思考技術は小学校の国語で学んだ」と言うのは、河村有希絵さんです。いったいどういうことなのでしょうか? 同氏の新著『思考の質を高める 構造を読み解く力』より一部抜粋し再構成のうえ河村さんの経験をご紹介します。

つらかった新入社員時代

「なんで私はここにいるんだろう。採用ミスだったんじゃないか」

新卒でコンサルティング会社に採用され、働き始めたころ、私はいつもこう思っていました。

当時、学卒新入社員の最初の仕事はメモ書きと分析。まったくの文系だった私はエクセルもパワーポイントもほぼ触ったことがなく、大量のデータを使った分析が悲惨なほどにできませんでした。新参者にとってはそこがチームへの重要な貢献ポイントだというのに……! つらくてたまりませんでした。

いつものように徹夜で仕事と格闘していたとき、ふと、インターン(当時はサマージョブと呼ばれていました)の最終日に採用担当者から言われたことを思い出しました。

「河村さんは、他社面接も忙しそうであんまり働いているように見えなかったけど、最後のプレゼンを組み立ててた。資料をまとめるだけじゃなくて、ストーリーを考えてた。それがよかった」

組み立てる、ストーリーを考える、というのは具体的に何をしていたのでしょう。

限られた期間で集めた情報や分析の結果(分析自体は、理系だったパートナーの学生がやってくれました)を机に並べて、この話を先にしたほうが話が通りやすいとか、これとこれを根拠にしてこの結論と言えるか、とか、そのようなことをああでもない、こうでもないと、自分のチーム担当のコンサルタントに相談しながら頭を悩ませていました。

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