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技術補佐を受け「サイボーグ」として生きる現実 『サイボーグになる』など書評4冊

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[Book Review 今週のラインナップ]

・『サイボーグになる テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて』

・『誰が農業を殺すのか』

・『成長戦略は台湾に学べ』

・『ウィーン・フィルの哲学 至高の楽団はなぜ経営母体を持たないのか』

『サイボーグになる テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて』キム・チョヨプ、キム・ウォニョン 著/牧野美加 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・慶應義塾大学准教授 大澤博隆

「サイボーグ」の作家たちが、障害者を巡る現代社会の状況を解説する。ここでいうサイボーグとは、未来の超人ではない。補聴器や車いす、義手・義足など、技術補佐を受けて生きる人たちを指す表現だ。

技術補佐を受けて生きる障害当事者たちの当惑

障害の根本的な解決ができない状況において、障害のある人は自らの生存のために補佐的な技術を受け入れざるをえない。現代においては、サイボーグというあり方が存在せざるをえないということだ。

しかし物理的な生体と人工物を接続する際には、さまざまなぎこちなさが生じる。社会制度や人々の心理のすれ違いなど多くの問題と向き合わなければならない。そんな日常における当事者たちの当惑が、本書の主題だ。

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