苦いところを指摘されるので反対?
――会社側は2人を社外取締役として選任することに反対を表明しました。
岡村:富士ソフトとは1度、1時間強の面談でお目にかかったきりで、その後フィードバックがないままにここまで来ている。正直何が何なのかよくわからない。
筒井:会社提案に含められた2人は、本業であるIT分野や、3Dが問題視している不動産の分野で実践的な貢献ができる方。それに対し、われわれは経営や金融に関する知見を持っている。経営の方からすると、苦いところを指摘されることになる。そういう点から反対されている面はあるのではないか。
ただ、私は今の富士ソフトに大事なのは経営の部分だと思っている。IT分野はDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)の活用など、展開できるコアの事業がたくさんある。そのための人材もいる。しかし、過去の成功体験やオーナー(創業者の野澤宏相談役)の流儀に縛られている。
富士ソフトに投資している株主は、不動産への投資をやってほしいとは思っていない。やはりコアのIT事業をやってほしいはず。もう一つ、私がいちばん問題視しているのは、3Dが示した従業員の士気が落ちているというデータだ。従業員も不動産ではなくITで自身に付加価値をつけたいと思って入ってきているはずだ。
これを変えるにはカルチャーの変革が必要。これができるのは、取締役会のボードメンバーしかない。今は、オーナーがいて、オーナーの影響を受けた経営者と取締役がいる。その中でカルチャーを変えるには、経営から独立したボードが必要不可欠だし、お役に立てると思っている。
――会社側はほかの候補とのスキルの重複も反対の理由として挙げています。
筒井:重複しているとは思わない。事業会社の役員経験という意味ではかぶるのかもしれないが、例えば取引所の社長は誰も経験していない。
企業のガバナンスを変えた経験もある。LIXILや日本ペイントでは、委員会設置会社への移行をした。LIXILで執行サイドとして、日本ペイントで社外取締役として、両側を経験している。
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