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「自力で最も稼いだ女性」を自認するのは傲慢か? 長者番付に載ったロレアル初女性社長の「本心」

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著者のジェイミーは、「女性たちは自分を過小評価するよう言われてきた」と指摘します(写真:EKAKI /PIXTA)
「あなたのような見た目の人から化粧品を買う女性がいるとは思えない」と言われてもはい上がり、化粧品最大手のロレアルに約1500億円という巨額で自社を売却するに至った女性起業家の自伝『Believe It 輝く準備はできてるか』がついに翻訳出版された。
原書はNYタイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、USA TODAYでベストセラー入りを果たし、話題書となっている。
売却後、フォーブス誌から「『自力で最も稼いだアメリカ人女性』というリストにあなたを載せるつもりです」という電話を受けたジェイミーが気づいた、社会の課題とは何か。本書から抜粋・編集してお届けする。

あなたの資産を公表します

「自力で最も稼いだアメリカ人女性」というリストにあなたを載せるつもりです、という電話をフォーブス誌から受けた時も、私はかけ直さなかった。かかわらなければ、勝手にリストに載せることはないだろうと思っていた。

記者が引き続き送ってきたメールには、どちらにせよ私の推定資産を公表するだけの確実なデータがあること、私がコメントしてもしなくても記事にするつもりだと書いてあった。何それ? 私はとっさにそう思った!

『Believe It 輝く準備はできてるか』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

会社の売却額は1つの結果であり、個人の純資産を明かすこととそれはまったくの別物だ! 私はフォーブスの記者に、何があってもコメントするつもりはないときっぱり告げた。これは難しい決断だった。

なぜなら、自宅で焼いたクッキーを学校へ持っていき、1袋1ドルで販売していた若手実業家の時分から、私はフォーブスの表紙を飾る日を待ち焦がれていたからだ。

あのフォーブスが私のことを知っているなんて、まるで夢を見ているようだった。

私は記者に伝えた。私の物語はお話しするけれど、個人の数字については何があっても公表しない、と。私たちはそれを守り通した。彼女は約束通り、インタビューの最中にその話題に触れることはなかった。彼女が見事な筆致で書き上げた物語は、刺激的で、他の起業家の役に立ちたいという狙いの元に発信された。

それでも、資産額は公表しなければならないと彼女は言った。私が詳細を明かさない以上、公に入手可能なデータに基づいていると思われる数字を公表するつもりだ、と。

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【「最も稼いだ」ではなく「最も成功した」女性】

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