東洋経済オンラインとは
ライフ #先を知るための「読書案内」

地政学を考える基礎となる「軍事学」の古典的文献 日本はかつて地政学の研究不足で窮地に陥った

2分で読める 会員登録で読める
  • 橋爪 大三郎 社会学者、大学院大学至善館特命教授

軍事学の古典『戦争論』は地政学を考えるうえでの基礎だ。「陸戦では、兵力(人数)が勝敗を決める」「要塞を攻める場合、攻撃側は数倍の兵力を必要とする」などが重要な原則だ。

古典的な地政学でいえば、ドイツ、ロシア、フランスは強力な陸軍が必要である。英国、米国は海軍があればよい。海に囲まれた日本も海軍が大事だが、ロシアを念頭に大陸に拠点を置いたため、陸軍もと欲張った。日露戦争に勝ったおかげで、軍部が暴走を始めたのだ。戦略のないまま中国に侵攻し、ソ連と戦うはずが、展望のない対米英戦争へと追い詰められていった。地政学の研究が足りないとこうなる。

日本の骨格を知る

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象