売上高と同様に社員数や平均年収も、企業の成長力を占うポイントになる。リストラで利益を捻出しても、持続性はない。下表は3年前から社員を増やした企業を対象に平均年収の増加率が高い順で並べた。つまり、社員に利益を還元しつつ、成長の布石を打っている企業だ。
15位に入ったITコンサルティングのベイカレント・コンサルティングは2016年の上場来、年平均240人を上回るペースで社員を増やしている。その間、平均年収は875万円から1101万円へ上昇。平均年齢はまだ32.9歳と若い。
注目は、社員数×平均給与で計算できる総人件費は3年で95%増えたが、売上高と営業利益がそれを上回って伸びた点だ。1人当たり売上高は1983万円に31%増、1人当たり営業利益も627万円に倍増した。つまり生産性が向上している。
成長を牽引するのはDX(デジタルトランスフォーメーション)関連のコンサル業務だ。DXには業務をデジタル化するITと、経営戦略に生かす戦略コンサルという、2つの知見が欠かせない。DXブームが来る前から、得意のITに加え、戦略分野の人材や案件を強化していたことが奏功したという。
強みとなったのは、ベイカレントがコンサルタントのキャリアや業界に限定されない「ワンプール」と称するチーム制を敷いていたことだった。ITに強ければ戦略系、戦略に強ければIT系へと柔軟にプロジェクトへ参加させ、両分野のノウハウを蓄積した。「こうしたハイブリッド人材が、DXの波に乗り業績を拡大する素地となった」と則武譲二常務執行役は分析する。
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