日本で最初のカトリック大学として開学し、都心の四谷にキャンパスを構える上智大学。92カ国の留学生が在籍し、海外と独自のネットワークを持つなどグローバル人材を育成する大学の筆頭格だ。
その上智が2022年度から新しい教養教育をスタートする。学部の1年生から4年生までが履修する全学共通科目を大きく見直し、新カリキュラムを組む。カリキュラムを主導する「基盤教育センター」も新設する。
曄道(てるみち)佳明学長は「教養、語学、学科で行う専門教育が有機的に結合することが必要だと考えた」と説明する。複雑化する社会課題を解決するために、多角的な視座を持つ人材を育てる狙いがある。
どう変わるのか。新しい教養教育は①コア科目群、②展開知科目群の2つで構成。コア科目群は人間理解や思考の基盤について学ぶ。具体的にはキリスト教人間学やデータサイエンスに関連した科目などを置く。データサイエンス関連の科目は先行して開講している。
展開知科目群は、社会の中で自分がどのような役割を果たすかを考え、さまざまなアプローチができる人材を育てる。歴史や哲学といった分野ごとのカテゴリーで分けずに、学生が主体的に学べるように「実践・経験」「社会展望と課題」「視座」の3つのカテゴリーから科目を選ぶ。
両科目群とも導入時から展開し、応用まで段階的にレベルを設定して学ぶ。現在、3、4年生の共通科目は2単位が必修だが、来年度の入学者からは4単位に拡大する。曄道学長は「新しい科目を開設して終わりではなく、各学科との連携や、時代に合った科目を配置できているのかを、大学側がつねに考える必要がある。時代に応じてアップデートしなければならない」と話す。
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