運用総額が約1000兆円に上る世界最大規模の資産運用会社である米ブラックロック。同社は6月、中国で外資初となる100%出資による投資信託運用会社の事業開始を認可された。5月には同社が50.1%を出資する3社合弁のウェルスマネジメント会社の事業免許を受けた。アジア統括ヘッドを務めるスーザン・チャン氏に中国での事業戦略を聞いた。
──今回の2つの事業免許を受けて、どう事業展開していきますか。
投信会社については今年末までには販売を開始する予定だ。アクティブ型、インデックス型の公募投信とETF(上場投信)の販売を想定している。
ウェルスマネジメント会社では超富裕層を含めた投資家に対して独自のサービス提供が可能となる。中国で超富裕層の数は急増しており、投資のニーズが高まっている。当面、投資対象は中国国内の資産に限定されている。富裕層向けではQDLP(適格国内有限責任組合)の免許を使って中国国外に投資する私募ファンドを販売しており、規模は小さいが増えている。今後も国外投資の拡大が期待される。
──中国の資産運用市場の潜在性は。
まだ歴史が浅く、発展余地は絶大だ。中国の貯蓄率は世界で十指に入るほど高い。貯蓄の多くが現預金で、投資は少なかったが、今後変わっていくのは間違いない。世界最速で高齢化が進むのに伴い、年金危機が深刻化するからだ。公的年金に依存することは難しくなり、企業年金と個人年金の拡充が切迫した課題となる。積立金運用の専門ノウハウ、透明性と柔軟性のある運用システムを駆使して支援したい。
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