中国・上海在住の20代男性会社員が語る。「アニメ好きの若者の間でアニプレックスは有名ですよ。『鬼滅の刃』と『フェイト』がとくに人気で、コンビニではグッズが並んでいる」。
ソニーミュージック傘下のアニプレックスが制作するアニメ「鬼滅の刃」は、日本や米国だけでなく中国でも、インターネット上の動画配信を通じて熱狂的な支持を得ている。
中国で、10~20代の若者を中心に2.2億人の月間ユーザーを誇るのが、動画配信サービスの「ビリビリ」だ。ユーチューブのようなユーザー投稿のオリジナル動画とともに、アニメ会社が公式に配信する動画も視聴できる。
ソニーは2020年4月、米国法人を通じてビリビリに4億ドル(約445億円)を投じ、資本業務提携を結んだ。4.98%とマイナー出資にとどまるが、アニメやスマートフォンゲームの配信、イベントなどで幅広くタッグを組んでいく。「(アニメなどは)中国政府から規制産業に指定されており、現地パートナーとの連携が必須」(ソニー)という事情もある。
中国では違法にアップロードされた海賊版アニメが跋扈(ばっこ)しており、公式アニメの収益化は難しい。ソニー側としては日本と同時配信することで、こうした流れを断ち切る考えだ。前出の男性は普段は海賊版でアニメを見ているが、「大好きな『フェイト』の配信が始まったときビリビリの有料会員になった。日本での配信と同時に視聴できるため、日本の友人と感想を言い合えた」と語る。ビリビリの有料会員費は月額15元(約250円)。会員数は約2000万人で、3四半期連続で増加中だ。
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