糸魚川市は新潟県の西端、富山県、長野県との境にある。糸魚川静岡構造線という大断層線は有名だが、糸魚川市は西南日本と東北日本との「境」でもある。この構造線はしばしばフォッサマグナと混同されるが、フォッサマグナは地溝帯、つまり「面」。その西縁が糸魚川静岡構造線なのだ。
糸魚川は太古の昔からヒスイの産出地として知られ、また、古くから交易拠点として栄えてきた。江戸時代には、北前船の寄港地となり、信濃国と越前国の物流拠点、加賀街道の宿場町でもあった。
自然も豊かで、国内の自治体としては珍しく、市域に中部山岳、妙高戸隠連山という2つの国立公園がある。2009年には日本で初めての世界ジオパークの1つに認定された。市内にはヒスイやフォッサマグナに関連する24のジオサイトがあり、その1つ、市西部の親不知(しらず)・子不知は、断崖絶壁が連なる北陸道の難所として知られる。
交通の要衝としての地位は今も健在だ。15年3月に開通した北陸新幹線に乗れば糸魚川駅から富山駅までは27分、東京駅までは2時間強だ。また、市内西部にある市振駅を起点に日本海沿いを日本海ひすいラインが直江津駅までをつなぎ、富山・石川方面にはあいの風とやま鉄道が走る。長野方面へはJR大糸線を利用できる。
市街地大火災からの復興
糸魚川の街はその歴史の中で幾度となく大火を経験している。記憶に新しいのが16年12月22日に発生した糸魚川市駅北大火である。駅北口商店街の中華料理店から出火し、強風にあおられて付近に延焼。雁木(がんぎ)造りの商店街や密集した木造住宅街に燃え広がり、海岸まで147棟の家屋が焼損、被害面積は4ヘクタールに及んだ。
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