神奈川県北部に位置する相模原市は、328.91平方キロメートルの東西に長い市域を持ち、県内では横浜市、川崎市に次ぐ人口約72万3000人の政令指定都市だ。政令指定都市は現在全国に20都市存在し、相模原市は2010年4月に指定された。
西部で山梨県上野原市、北部で東京都町田市や八王子市と接するなど、県内を含め11もの市町村と隣接する。市の中央部を相模川が流れているが、川の東側には住宅地が広がり、西側は山岳、渓谷地帯だ。上流の津久井湖、相模湖周辺は、ハイキングなどを楽しむ人々でにぎわう観光地となっている。
相模原市は、戦前は軍用地として利用されたが、戦後は米軍などに接収されていた土地が開放され工業団地が造成された。また、産業構造の変化に伴い、都内で働く人々のベッドタウンに生まれ変わり発展した、いわゆる「神奈川都民」の街である。
急激に人口が増え発展を遂げたが、横浜や川崎に比べると目立たず、神奈川県民にも相模原市が政令指定都市であることを知らない人は多いという。原因の1つに、「街の顔」が見えにくい点がありそうだ。市の中心といえそうな街は、相模大野と橋本。2つの街はいずれも交通の要衝だが、それぞれが独自の発展を遂げ、「相模原」という統一の印象は薄い。
相模大野駅は小田急小田原線の駅であると同時に、片瀬江ノ島方面に向かう小田急江ノ島線の起点ともなっている。多くの人がここから県内各所、とりわけ箱根や江の島といった観光地に向かう。
また、小田急小田原線に乗って新宿方面に向かい境川を越えると、あっという間に町田駅に到着する。相模大野駅と町田駅は距離が近く、まるで双子のようだ。町田は東京都だが、町田を過ぎると電車は川崎市に入り新百合ヶ丘方面に向かう。この沿線では神奈川県らしい雰囲気を感じられる。
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