秋田市は県内の経済・産業の中心地で、県庁が所在する人口約30万2000人の中核市だ。江戸時代には雄物川河口域の土崎港が北前船の寄港地となり、久保田藩の城下町として栄えた。昭和30年代には、日本有数の石油生産量を誇る八橋(やばせ)油田から採掘し精製した石油を輸送する基地としても同港は名をはせた。
鉄道はJR奥羽本線が福島から山形、秋田を経て青森へ延び、羽越本線が新潟から秋田までを結ぶ。また奥羽本線追分駅からは、男鹿線で男鹿につながる。1997年3月に開通した秋田新幹線に乗れば東京駅─秋田駅は3時間40分ほどだ。市中心部から車で約30分の秋田空港からは、東京や大阪、名古屋、札幌への便がある。道路も秋田自動車道、日本海東北自動車道と充実している。
人口減と高い高齢化率
近年、秋田市は深刻な人口減少に見舞われている。33万人を超えた2005年をピークに、その後は約1割減。交通網の発達は、仙台や東京方面への若者の流出を加速させた。高齢化も激しく、20年7月の高齢化率は31.6%と全国平均(20年9月)の28.7%を大幅に上回る。
同じ市内でも秋田駅や土崎駅、新屋駅の周辺に人が集まり、その他の地域では人口の社会減、自然減が常態化しているのが現状だ。
少子高齢化を食い止めるため、秋田は県全体で教育に力を入れている。もともと学業に熱心な風土で、少人数学級は全国に先駆けて取り入れた。学習環境を整えることによって、子どもたちの学力の維持・向上に努めている。「全国学力・学習状況調査」小学校部門では国語が全国1位、算数が2位。中学校部門でも国語が1位、数学が2位という実績を上げている。
この記事は有料会員限定です
残り 647文字
