中学受験での「英語(選択)入試」は、海外帰国生対象の別枠入試で30年以上前から導入されていた。一般枠の入試に取り入れる私立中が増えてきたのは、この7〜8年だ。増加のきっかけは大学入試改革だ。今年が初年度に当たる新たな大学入試で「英語4技能」の導入が検討されるなど、「総合的な英語力が必須」との認識が広がったためだ。
小学校での英語導入もある。昨年度から公立小学校で全面実施された新『学習指導要領』では、英語が教科化(小学校5〜6年で必修)された。中学入試で堂々と英語を出題してもよいという解釈ができるようになった。
中学受験の一般枠で英語入試が増えていることは、将来の社会や今後の大学入試で求められる高い英語力を、中高6年間で育てていくための必要性を学校側が感じ取っているとも理解できる。
今年の中学入試では、首都圏で英語入試を実施する学校が143校に上るなど、15年の32校から急増している(図)。英語入試は当初、中堅校を中心に導入された。だが、2017年には市川中学校(千葉県市川市。ただし同校は21年に英語入試を廃止)が、19年には慶応義塾湘南藤沢中等部(神奈川県藤沢市)が導入し、各エリアの人気難関校にまで広がっている。

英語1科目入試も登場
実施する143校の英語選抜入試で最も多いのは、「国・算・英」という3科目だ。中には「算・英」や「国・算・英」から2科目選択という例もあり、「英語1科目」という学校も増えてきた。
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