昨年春、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため多くの学校が休校となった。そんな中、首都圏の私立中高はICT(情報通信技術)を活用して対応した。その流れとしてオンライン入試が登場。感染拡大時に、自宅からでも受験が可能となるため、受験生にとってはありがたい形態だ。
とくに東京都ではオンライン入試を準備する私学が増え、一挙に広がる気配を見せた。しかし9月、東京都私立中高協会からオンライン入試自粛の要請が出た。「現段階では、社会的に認知されたインターネットを利用した入試での試験監督システムが確立していないから」という理由だった。
一方、神奈川県私立中高協会は「私学は多様であるべきだ」と考え、「公平、公正を担保」した実施をお願いした程度だった。他県はとくに方針を示さず、結果としては神奈川、千葉、静岡でオンライン入試が実施された。

PC越しに算数を解く
オンラインによる筆記試験を課したのは昭和学院で、算数1科目入試を実施。事前に配付された解答用紙を手元に、受験生はパソコンの画面に向かい、Zoom(ズーム)に接続する。画面越しに問題が提示されるため、試験時間内に受験生は問題を解き、解答用紙に答えを書いて、画面越しに提示する。このような形だと学校側はZoom越しに受験生の監視もできるため、不正はある程度防げる。
この記事は有料会員限定です
残り 598文字
