価格が高い、適正価格が不明、贋作かもしれない──。アート市場に対する、こうした見方をITで解決しようと、アート系ベンチャーが勃興している。
高額な作品を少額で共同保有し、運用できるサービスを展開しているのが、ストレイム アート アンド カルチャーだ。作品の所有者がサービス上に出品(公開)すると、その共同持ち分権(オーナー権)は公開価格1枠100円で販売される。オーナー権は価格が変動するので、買ったときより高く売れれば売却益が出る。オーナー権の5割以上を買えば作品を借りられ、すべて買えば現物を受け取れる。
バンクシー、アンディ・ウォーホル、KYNE(キネ)といった、オークションで活発に売買される作家の作品が多く出品されている。オーナー権1枠の価格が公開時の4〜5倍に値上がりしているものもある。気軽にアート投資ができるとして、20〜40代を中心に支持されている。長崎幹広CEO(最高経営責任者)は「ネット上で株の売買をしている個人投資家層を取り込むことが目標」と意気込む。
アート販売の「メルカリ」
出品者と購入者とのマッチングアプリを開発するのはアーティスだ。作家やギャラリー、所有者が出品した作品を、購入者へ直接販売できるアプリを今春に開始する。いわばアート専用のメルカリだ。 メルカリやヤフオク!などでは昨今、真贋不明の作品が高値で売買されるケースが散見される。だがアーティスのアプリでは、出品者と購入者のいずれもが作品の真贋鑑定をプロに依頼でき、販売価格も公開される。「まずは低価格帯の作品の売買から始め、将来的には企業や富裕層の顧客を取り込んでいきたい」(山村俊介CEO)。
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