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クレモナ弦楽器の伝統 名工ストラディバリの系譜

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  • 田中 泰 日本クラシックソムリエ協会 代表理事
伝統的なクレモナの工法で作られるバイオリン。1丁に必要な作業時間は220時間だという

「ストラディバリウス」といえばバイオリンの名器の象徴で、値段が10億円を超えるものもある。17世紀から18世紀にかけてイタリア北西部のクレモナで活躍した名工ストラディバリ父子3人は、1200丁余りの弦楽器を製作。そのうち約600丁は現存し、最高峰の弦楽器として今も世界中のコンサートホールで美しい音色を響かせている。ストラディバリウスとは、彼らの製作した弦楽器のことで、ビオラ、チェロなども含まれる。

ストラディバリだけでなくアマティ、グァルネリといった楽器製作の巨匠を生んだ古都クレモナには、その伝統を受け継ぐバイオリン工房が軒を連ねている。そして1996年、いにしえの技術と伝統を守る現代クレモナのバイオリン製作を振興し広く世界に知ってもらう目的で、「クレモナ バイオリン製作者協会(コンソルツィオ)」が設立された。協会には、現在約60人の熟練した弦楽器製作者が所属している。

その日本総代理店が「コンソルツィオJAPAN」。ここに、クレモナから32丁の弦楽器が送り込まれてきたという。現代最高の名工によって作られたこれらの楽器が、同協会主催の展示即売会に出品される。時期は1月22日から3月28日、会場は東京・霞町音楽堂ほか全国8会場。楽器の価格は、下は80万円台から上は500万円ほどと幅がある。

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