映画とコンサートのいいとこ取り、とでもいえそうな「フィルムコンサート」が人気だ。巨大なスクリーンに映し出される映像とともに聞こえてくるのがオーケストラの生演奏となれば、懐かしの名画や話題の新作の印象も大きく変わる。
かつての「無声映画」にも通じるわかりやすい臨場感こそが、多くの人を引きつけるゆえんだろう。ここ数年の間に開催された例としては『アマデウス』や『スター・ウォーズ』『美女と野獣』などがあったが、名曲中の名曲がちりばめられた映画と生演奏との組み合わせは、やはり興味をそそる。
ところが、2月に予定されている映画『ジョーカー』のフィルムコンサート、「JOKER LIVE IN CONCERT」は、いささか毛色が違うようだ。2019年に公開されて大ヒットを記録したこの映画は、R指定の作品として史上初めて世界興行収入1000億円を突破。日本国内でも50億円超の興行収入と343万人超の動員数を記録するなど、社会現象を巻き起こした話題作だ。
悪のカリスマ・ジョーカーの原点を描き出した同作は、米アカデミー賞の作品賞を含む11部門にノミネートされ、主人公アーサーを演じたホアキン・フェニックスは主演男優賞を受賞。そしてアイスランド出身の作曲家ヒドゥル・グドナドッティルが手がけた音楽は作曲賞を受賞している。
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