2019年1月にスタートしたこの連載は今回が最終回。第100回を迎えられたことを読者の皆さんに感謝したい。
それにしても気になるのは、近年ますます進んでいるクラシックファンの高齢化だ。いずれクラシックファンはいなくなってしまうのではないか。そんな懸念を「大丈夫、70歳を超えると皆クラシック音楽を聴きたくなるものさ」と笑い飛ばす声もあるが、冗談はさておき、確かに、ある年齢を超えるとクラシック音楽を必要とする人が増えるように思える。
音楽に対する気持ちの変化だけでなく、これにはビジネスも関係がありそうだ。社会的立場が上昇するにつれ付き合いの中でも相応の文化的知識が求められるようになる。クラシックは、企業が文化事業のスポンサーになることを考える際にもその候補となりうるし、人脈を広げるうえでも効果的だ。
その意味でも、読者諸氏にはぜひ、“クラシックを楽しめるビジネスパーソン”を目指してみてほしい。どうにも「初心者にはハードルが高い」と思われがちだが、この点は、ワインなどに近い。ワインならまずはカベルネ、メルロー、ピノ・ノワールといったブドウの品種を押さえることがポイントだろうか。クラシックも同様で、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなど王道の作曲家数人を入り口とすれば、あとは好奇心と時間が後押ししてくれる。
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