似通ったビジネスモデルに見えるグルメサイトだが、その台所事情にはかなり差が出ている。対照的なのが「食べログ」を運営するカカクコムと、「ぐるなび」を運営するぐるなびだ。
両社の決算は新型コロナウイルスの感染拡大前から明暗が分かれていた。カカクコムは過去10年以上、売上高・営業利益とも成長し続けているのに対し、ぐるなびは2017年3月期をピークに下降線をたどっている。

食べログは主要サイトの中で唯一、月間利用者数(累計)が1億人を超える。これと比べぐるなびのサイトパワーは劣る。またぐるなびの場合、有料加盟店における大規模飲食チェーンの構成割合が高い。自社で集客システムを構築する余裕のない中小事業者と違い、大手は顧客データ活用を進めるため自前主義に舵を切っており、ぐるなびはそのあおりを受けているといえる。
カカクコムには会社全体の事業ポートフォリオの強さもある。カカクコムには食べログ以外に、商品・サービス比較サイト「価格.com」というもう1つの収益柱がある。
同社はこれら主要2事業以外にも、不動産関連など約20のネットサービスを展開。近年でも複数の企業を買収した。
対するぐるなびは、グルメサイトが唯一の収益柱。販促支援だけでなく、予約台帳など業務支援系のサービスも拡充してはいるが、規模は小さい。さらにカカクコムとは逆に、近年は複数の事業を売却。柱のグルメサイト事業の立て直しに集中する狙いがあってのことだが、コロナ禍ではしばらく苦境が続きそうだ。
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