解答は「ヤツカカイテイ」でした

解説
病院で、患者とは明らかに違うスーツ姿の人たちを見かける。MR(医薬情報担当者)だ。製薬企業の営業担当で、薬についての情報を医師などに提供する。日本では1912年、製剤を日本で広めようとしたスイス・ロシュ社に採用された現在の東京薬科大学出身の二宮昌平が第1号とされる。以来、医師たちとのパイプ役として、MRは高収入職であり続けた。
ところが、そのMRが激減している。MR認定センターが公表する「2020年版 MR白書」によると、MRの人数はピークだった13年度の6万5752人から、20年3月末時点で5万7158人に。ここ2年間では5000人以上も減った。情報提供行為などの公正を期すため厚生労働省が18年に「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」を定めたが、これによる仕事上のルールの厳格化も影響したとみられる。
20年は、新型コロナウイルスも大打撃となった。2月ごろから医療機関への訪問の自粛を余儀なくされ、その間にデジタルシフトが加速。大日本住友製薬は6月に、2Dアニメキャラ「vMR」による、オンラインでの製品説明を開始した。医療情報サービス企業エムスリーによる医薬品情報提供ツール「MR君」も医師たちに人気だ。
直接会って話すのを強みとしていたはずが、医師たちの仕事は訪問なしでも回る。そんな中で、MR「不要論」も広がってきた。
追い打ちをかけるのが、薬価改定の毎年化だ。これにより、製薬企業でのリストラが一層進むことも予想される。
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