──2月に公表した中期経営計画で、DXを標榜していました。
建設業界はDXが遅れているため、トップダウンで舵を切ろうと考えていた。その直後にコロナ禍に襲われたが、ある意味ではDXを推進する環境が整った。
10年ほど前から設計図の3次元化(BIM、ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入を進めてきた。当社の受注はほとんどがマンションで、設計から施工、管理まで一貫して手がけている。上流工程の設計図面を3次元化できれば、後工程の労力やコストが削減できると考えた。
導入当初はBIMの扱いに慣れず設計部隊に負荷がかかり、出来上がった図面の品質が落ちたときもあった。社内からも反対する声が上がり、導入ペースを落とした時期もあったが、試行錯誤を重ね、今は設計と施工を両方受注した案件は、ほぼBIMで設計している。
──どんな効果を期待しますか。
3次元化によって設計図にさまざまなデータを付加できる。施工時に再度図面を描く必要がなくなるほか、データをメーカーに送ればそのまま資材を工場で生産できてロスも減る。目標は生産効率の2割向上。工事費の圧縮にもつなげたい。
販売現場でもパンフレットに掲載するマンション外観CGや間取りをBIMデータから流用できる。設備が故障した際もBIMデータを参照すれば、どのメーカーのどの品番が必要かすぐにわかる。
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